2008年5月19日月曜日

フィリッポナ PHILIPPONNAT

シャンパーニュにもいろいろありますが、私が一番好きなシャンパンハウスのひとつ。
フィリッポナ社。
このクロ・デ・ゴワスは別名「シャンパンのロマネ・コンティ」と呼ばれています。




フィリッポナ社があるマレウイユ・シュール・アイ村は弊社取り扱いのシャンパーニュ、L.ベナール・ピトワもあります。
もし見かけたら宜しくお願いします。

建物の裏にある切り立った壁、20mくらいありますが、表土が70から100cmほどその下はすべて、シャンパーニュ地方の特徴であるチョーク土壌(黒板に使うチョークと全く同じ)です。
常に40%から60%の水分を含むこの土壌は、夏の乾燥の際に適度な水分を与え、逆に雨が降りすぎるとそれ以上は水分を保つことが出来ない為、水捌けの良い土壌になります。
スポンジのような感じですかね。
クロ・デ・ゴワスの丘から眺めるマルヌ川。
真南に向いたこの斜面。かなりの急斜面なのと、マルヌ川の照り返しもあり他の畑より収穫時期も早く糖度の上がったブドウがとれます。

シャンパーニュの造り方は、いろいろな所に書いてあると思いますが、簡単に。
ブドウを収穫(必ず手積みでなければならない法律があります。)後、すぐに圧搾(プレス)してブドウジュースを得ます。(色のついたブドウ(ピノ・ノワールなど)でも搾りたては黄色ろっぽい色をしています。)
その後、軽くタンクで落ち着かせ、上澄みを取り通常の白ワインを造るのと同じようにアルコール発酵します。
上の写真は、アルコール発酵が終わり、いろいろな区画を混ぜ合わせてロットを造り瓶詰めを待つ段階のワイン。普通の白ワインと同じと考えて頂いて大丈夫です。

その後瓶詰めして(その際酵母と糖分を入れます。)地下のカーヴに寝かせます。
そうするとビン内で、発酵が始まり、シャンパーニュのあの泡が出来上がります。
問題は、酵母の死骸が出てしまうこと。
でもこの死骸、何年も寝かせることで独自の複雑な味わいを出す要因にもなります。

そのビン内の酵母の死骸は、上の写真(フィリッポナ社ではなくピトワ社の写真です・・・)の右側に見えているピュピートルと呼ばれる台や下の写真のジロパレットを使ってビン口に集めます。
集まったら逆さにして保管します。
その後、ビン口のみ-20℃の液体に入れ凍らせ、酵母の死骸の入った澱を氷内に閉じ込めます。そして栓を抜けばビン内の圧力で氷の栓も抜け、きれいに澱がとれます。
最後に、門出のリキュールと呼ばれる糖分を入れ、栓をして、ラベルを貼って完成です。

お待ちかねの試飲!
スタンダードはいつも頂いているので、ミレジメと呼ばれるビンテージ入りのシャンパーニュから。
次にグラン・ブランと名のついた白ブドウ(シャルドネ種)のみで造った品。
3番目が私の一番好きなシャンパーニュ「1522」。フィリッポナ家が1522年からブドウを栽培していたという記録が残っていたことからこの名に。その当時はお隣のアイ村にいたそうです。
次に「1522」のロゼ。初めて飲みました。素晴らしい!

そして最後に「クロ・デ・ゴワス」
力強いこのシャンパーニュ。オーナーのシャルルさんは、「ソムリエさんに言うとびっくりされるけど、このシャンパーニュはデキャンタに入れて、空気と触れさせてあげると真価を発揮してくれる。もしくは、開けてすぐ少しだけ飲んで次の日飲んだほうが香りが素晴らしい。もちろん泡は消えないよ。」
クロ・デ・ゴワス恐るべし。
右から「1522」白、「1522」ロゼ、1999年「クロ・デ・ゴワス」

イケメン営業部長ヴィアネー氏
もう6年くらいの付き合いです。


シャルル・フィリッポナ氏

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2 件のコメント:

55arapon さんのコメント...

美味しそうですね。
じゃぁ、
今度は皆でシャンパン飲みましょう!

「L.ベナール・ピトワ」
ネットで探しましたが、品切れでした。
残念。
どこか売ってるとこありましたら教えて
くださ~い。

この間、先生がワインかシャンパン探して
いたので、先輩の扱いワイン等お知らせしました。

ではまた。
CL決勝のため、今日は早く寝ます。

ウノコムかとう さんのコメント...

あらら売り切れですか・・・
入荷の予定貰ってないので、当分日本には入らないですね。入荷決定したら連絡します。

先生もワインご興味あり?
合宿でかなり出来上がってK村にうだうだ言ってた気が(笑)

これからCL決勝見ます。
ではでは