先週末は、子供を連れて知り合いのシャトーへ。
パリで行われた、ワインコンクールの審査員をした時に、同じグループだったここのオーナーのドーリアック氏との付き合いは、もう7年になります。
今では、家族ぐるみの付き合いに。
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ここ最近ボルドー地区は天気が悪く、強風、雷雨、雹も降りました・・・。
行く途中は、大雨だったのにシャトーに着いた途端、雨は止み晴れ間も少し。
シャトーについた途端、子供たちはこんな感じに(笑)
いつも街中のアパートにいるので、こういう所に来ると、テンションが上がるみたいです。
このシャトーのワインを扱うと決めたのは、ソーシニャックというマイナーな甘口ワインが物凄く質が高かったから。
ボルドーにソーテルヌという有名な甘口ワインの産地がありますが、そこの有名シャトーにも負けないほどの完成度のあるワインでありながら、価格はソーテルヌの有名シャトーに比べると半分ほど。
甘口好きの方は、ぜひお試しを。美味しいですよ~。
このシャトーでは、辛口白、ロゼ、赤も造っていますが、2005年からブドウ栽培を有機農法に変え、2007年ビンテージから、ビオワイン認定を受けています。
難しいビンテージの2007年を試飲してきましたが、辛口白、ロゼはとてもフレッシュで一切不快なワインの欠点は見つかりません。
今年の夏は酷かった・・・もうどうなるかと思ったけど、9月に好天が続いて何とかブドウは熟してくれた。ブドウの濃縮と完熟を促し、病気のリスクを軽減させる為、通常より2割ほど多く、ブドウの房を間引きして通気性を良くした。また、収穫後も厳しい選果をしたから、結局平年より4割も収穫量が減ってしまった。
それを聞いていた、奥様のイザベルが
NAO! ビオの認定にはお金がかかるし、箱代やビン代もかなりの値上がりだし、さらに収量が減ったから価格上げるからね!
旦那のオーナーはどう私に値上げを切りだそうか、様子を見ていたのが感じ取れましたが、さすが仏人女性。はっきり言います。
あまり値段のことは言いたくないけど、ここ数年のボルドーの有名ワインの価格の高騰は凄すぎ。
でもその価格の高騰は、ユーロが高いだけではなくて、ロシアや中国系の引きが強く、物が足りないのが原因。実際、フランスで有名ワインを買うよりも、まだユーロとの為替が良かった数年前に仕入れている日本の方が全然安いので、中国人バイヤーはフランスワインを日本に買いに来ている有様・・・。
ただ、このシャトーのような小さな無名シャトーのワイン(日本で1000円台のワイン)の値上げは、実際に生産価格(ワインになるまでの箱代やらビン代、ラベル代など)が上がり、彼らもどうしようも出来ないから。
こういうときがこの仕事をしていて一番厳しいことかな。
日本には、出来るだけお値打ちに売りたいし、シャトー側の状況も分かるので、高く買ってあげたい。
でも、そういう気になるのは、シャトーの方の人柄だったり、自分のそのワインに対する思い入れなどが大きく影響します。
最初から、値段のことしか言わないサプライヤーもたくさんいる中、こういうワインは何とかしたいと思うものです。
ちょっと宣伝。
このシャトー、こちらでシャンブル・ドット言って、民宿のようなこともしています。
フランスの田舎でのんびりとしたいという方。連絡下さい。ご案内します。
いろいろなことを話していたら、外は大雨。
ブーブー言いながら、娘たちが建物の中へ帰って来ました。
そこで見つけたのがこれ。
サッカーゲーム。日本の野球盤みたいなものですかね。
このゲーム奥深いですよ。フランス全国大会があります!
ボルドーへの帰り道、虹がキレイでした。
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