2008年5月16日金曜日

ブドウ収穫のはなし

久々にワインの話を
こちらからの続きです。
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9月の中旬から下旬になるとブドウの収穫が始まります。
このシャトーでは、毎年収穫の状況のチェックと収穫体験ということで、手積みの収穫を手伝わせてもらっています。

手積みの利点は、丁寧に収穫すれば腐敗したブドウとか、葉を入れないなどワインにとって好ましくない要素を取り除けること。
欠点は、時間と費用が掛かること。あと優秀な収穫人の確保が難しいこと。
ボルドーでは、大手有名シャトー(シャトー・ムートン・ロトシルトでは400人も収穫人を雇う・・・)や逆に小規模のシャトー。これらは手作業で収穫することがほとんどですが、中堅どころは機械収穫が主流です。

機械収穫=低品質というイメージがありましたが、「変な収穫人を使うよりも良い収穫が出来る。」「機械は文句言わない。飯食わせなくていい。」「収穫日が暑い時には、夜中や早朝に収穫することが出来る。」などなど造り手に聞くと良い回答ばかりです。実際最新の機械は本当に良い状態でブドウを収穫できます。

私も機械収穫したことがありますのでその模様を。
原理は、ブドウの木の畝を跨ぐようにして進んで行きます。
木を挟むような感じで、下方にベルトコンベアーのようなものが付いたものがあり、木をかなり強く揺することで、実だけが下に落ち、そのベルトコンベアーが写真の銀色の所にブドウを貯めていきます。
結構なスピードです。時速8~10km/hぐらいかな。軽くジョギングしているぐらいの早さです。
運転はとても簡単。ゴーカートみたい。
センサーがあり、真っ直ぐ進んでいないとランプが点いて警告されます。

収穫前

収穫後

こんなにキレイに取れます。
それでもブドウの木の破片とか、葉っぱが入ってしまうので、除硬機に通して取り除きます。
ここからは手作業で収穫したブドウも同じ行程です。
ブドウの実が落ちるように小さな穴が開いている筒型のものが回り、ブドウの実は下に落ち、硬の部分や葉っぱなどは別の所から出てきます。
それでもまだ、ブドウと硬をつなぐ僅かな茎片や葉っぱの切れ端などを取り除くため、今度は人間の手で選果します。
そして最後に破砕(昔は人間が踏んでブドウを潰していた。)と呼ばれるブドウを軽く潰す作業をしてタンクに入れます。
破砕機
そしてやっとタンクに入ります。
タンクもいろいろ種類がありますね。
その話は次回に。
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